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何処に行っても改善できなかった時の新しい整骨院です

麻布十番店・みずほ台店時代の記録を掲載。大先生治療およびSCM(SaitoClinicalMassage)は現在のからだのソムリエコースとなっています。


顎関節症の原因・症状

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顎関節症は何故マッサージ整体で改善できるのでしょうか。

顎関節症とは病名ではなくあごの痛み・クリック音・開口障害などの症状がある場合に総称として「顎関節症」と医師から診断されます。この三つの症状の中でマッサージを必要としない症状はあるでしょうか?答えは「NO」です。その理由は三つ共に筋肉面に問題があるからです。

あごの痛みは関節痛ですか?筋肉痛ですか?

多くの医師による診断は筋肉痛であっても関節に問題がある痛みという診断を受けてしまいます。最近も「顎関節に問題がある」と歯科医院で診断され、1年間マウスピースでの治療を受けたが良くならず、大学病院を紹介してもらって受診したら「顎関節には問題がなく筋肉面に問題があるようだ」と診断された女性が来院されました。

あごに痛みが起こったら検査が必要です。出来るだけMRI診断を勧めます。関節の異常が診断されやすいからです。

▸ケース1

顎関節痛と医師から診断された方が来院されました。「顎関節に問題がある」と口腔外科で診断され、マウスピースによる治療を受けています。しかし最近では「食事をする時に痛みと音がひどくなってきた」という訴えを起こしています。そこで痛みの部位を明らかにするために、指で痛みを感じている部位を調べてみると、顎関節ではなく下図の○印の箇所なのです。

ここの箇所は下右図で確認できるように、側頭筋が付く部位なのです。ですから関節障害ではなく筋肉痛だったのです。ですから側頭筋の硬結を側頭筋マッサージによって緩め、身体のバランスを調整し、噛みしめを起こさない生活養生法(=上向きでの寝位・咀嚼筋ストレッチ等の体操法)を指導することで、短期間で症状が改善されました。


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▸ケース2

顎関節に痛みがある女性が来院されました。「レントゲンには写っていないが顎関節に問題があるのでしょう?」と医療機関で診断を受けた方です。そこで痛みが出やすい時間帯を教えてもらうと、仕事をしている時に感じるようです。また仕事の内容を聞くと、「電話やミーティングで喋ることが多い」という事が分かりました。顎関節の異常であれば「食事の時」という報告になります。

早速、開口をしてもらうと下アゴが大きく右にズレます。上の右図で下顎頭についている黒い部分は外側翼突筋が付く部位で、開口にも下アゴを左右に動かすことに関係する筋肉です。そして首の位置にも影響される筋肉なのです。例えば首を思いっきり左右どちらかに回して、後ろの景色が見えるくらいに首だけ後ろに振り向いて下さい。その位置で開口すると、口が開け難くなっていませんか?

また首を左右どちらかに傾けて頬で電話器を挟んで喋ったりはしませんか。ホワイトボードを使ってプレゼンテーションをする時に、同じ方向に顔や身体を捻じって話してはいませんか?

身体のバランスが崩れると下顎の動きが正しくなくなるのです。口も5cm近く開き、クリック音もしない、画像診断においても関節面に異常が発見されない、しかし顎関節に痛みがある。ー このような症状は身体のバランスを調整し、下顎骨の動きと関係ある筋肉を緩め、正しく開口することを妨げる姿勢を見つけ指導すると改善されるケースが多いのです。この方の症状もこのようにして改善されたのです。この解消される仕組みは後半に詳しく説明します。

クリック音が出るともう治らないの?

口を開ける動きは大変複雑です。下の図は右から、口を閉じている → 半開き → 最大開口、を表しています。どうですか?下アゴが前方に移動しているのが確認できるでしょうか?

股関節や肩関節などの関節と違って、関節から外れるような動きをするのです。そして下アゴの上には青色した関節円板が付いています。この関節円板は骨と骨とがこすれ合わないようにするクッションの役目をしています。しかしこの関節円板が変化するとクリック音が出るのです。


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開口障害

下記に示した図は開口におけるクリック音が生じる理由です。上の図は右から左に見て頂きましたが、この図は左から右に見て下さい。

青色でしめしているのが関節円板です。くの字形になっている関節円板の上を下顎骨が乗り越える時に空気が入っている空間を押しつぶすので「カックン」という音が出ます。この状態になると下顎骨は前方に移動する時に関節円板が邪魔をするので、口が開き難くなります。さらに関節円板が下顎骨の動きを止める位置までずれると、下顎骨は関節円板の上を乗り越えられなくなってしまい開口障害が起こってしまいます。

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カックン

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正常な状態では下顎骨の上に関節円板が乗っていますが、真ん中の絵のように、下顎骨と関節円板がズレた状態になると「関節円板が落ちている」とか「前方転位」とかの表現で口腔外科の先生から告げられると思います。このような状態になると下顎骨と関節円板をつなげている靭帯が伸びきってしまい、伸長と表現される状態=元の長さに戻らない、と言われてしまうのです。
しかし真の意味での伸長ではなく、関節円板が位置している下顎頭と関節窩の間の空間=関節腔が狭くなって、関節円板が正しい位置に戻らなくなっている状態も多々あるようです。このような状態はどうして起こるのでしょうか?

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左の絵は側頭筋・咬筋の収縮によって下顎頭が関節窩に入る=関節腔を狭くするメカニズムを示したものです。つまり筋合力とは二つの筋肉の収縮が↑印で示している点に集まることを意味しています。

側頭筋と咬筋は左右1対の筋肉です。もし収縮力に左右差が出来ると、どうなるのでしょうか?

先ず考えられるのが関節腔が左右均等で無くなる事です。収縮力が強い側は下顎頭と関節窩をくっつける力が強くなる=関節腔を狭めます。
また開口において、収縮力の強い側は前方に移動する動きに負担をかけ、右と左とで動きに違いが出ることでしょう。すると開口時の下アゴのズレも起こるのではないでしょうか?
そして開口から閉口になる動きを考えても、下顎骨の戻る動きに左右差がでることは想像できます。そしてこのような状態が続くと関節円板にも影響が出るのではないでしょうか?

側頭筋と咬筋の収縮力の左右差を減少させ均等にする。そして異常緊張している場合は緩める。このような事を可能とするには筋肉を知らなくてはいけません。

▶ケース3

「耳鳴りが辛く、身体も疲れやすい」という症状で来院される。しかし開口検査をしたところ、「カックーン」という甲高い大きな音が右側から聞こえた。画像診断では左の耳たぶが下がっていた。開口は右にずれ、左に戻るZ字開口であった。反り腰姿勢で首は右側屈・左回旋の可動範囲が狭かった。側頭筋と咬筋ともに右が硬かった。また左腕を伸ばした状態で左腰に負担があるようである。

耳鳴りの改善の過程として顎関節から生じるクリック音を解消させることの必要性からスタートしました。右腕を過度に使用する調理を仕事とされている。そして寝位は右下ということで、仕事での片側的な動きは体操法を指導。右向きの寝位は広僧筋マッサージを主体に上向き姿勢が楽になるように施術する。その結果、首の動きも左右均等となり、肩関節の可動域も左右均等。座位での腕を挙げる時に身体を傾けていた癖も解消され、側頭筋・咬筋の硬結も左右差が減少。その結果開口時のズレが無くなり、クリック音も解消されました。そしていつの間にか耳鳴りも鳴らなくなっていたのです。

▶ケース4

口が開かない」という症状で悩んでいる高校生が口腔外科での検査をしないで来院しました。やはり指2本が入らない状態でした。非常に姿勢が悪く猫背でした。笑顔もなく不安そうな表情の男子でした。側頭筋だけでなく表情筋も凝っていました。身体のバランス調整・咀嚼筋マッサージだけでなく顔面の筋肉の緊張を取るために顔面のオイルマッサージを施したりして指3本の爪先まで5回の通院で可能となりました。しかし不満そうな表情なので、1度MRIでの検査とセカンドオピニオンを受けてもらいたく口腔外科での検査を勧めました。
2か月後に再度来院してくれました。明るい表情でした。そして「先生、今まではマッサージ治療院よりも口腔外科の方が程度が高いと思っていました。しかし口腔外科での診断では関節円板が前方にずれているので『様子を見よう』と言われました。」つまり遠まわしに「治らない、今の現状で上手に使って・・・。」というようなことで、「使っていて不都合が出たら手術という方法もある」とも言われたそうです。
5回の通院で指2本以内から3本まで開口範囲を広げる事が通常では難しいことを理解したようで、開口域が以前の指2本まで入らない状態になっていても信頼感を持ってくれていたようで施術を開始しました。20回以内の通院で指3本以上=5cm以上の開口域が確保できました。今までにも「手術しか方法がない」と言われた方を多く診てきました。そして改善してきました。数々の症例顎関節症の治療法・実績に掲載しています。

身体のひずみは下アゴの動きを悪くさせる。

私達は目・鼻・耳・口などを使って身体を正しく動かします。しかし身体に痛みや歪があればどうなるでしょう?目・鼻・耳・口などもベストな状態では使えなくなります。例えば首が左に傾いたままになってしまうと、口は大きく開かなくなります。本を読むにしても焦点が合わせ難くなります。呼吸も首が真っ直ぐだった時と比べ苦しくなります。耳の聞こえ方も左右均等ではなくなります。
逆に首が左に傾いたままの症状を真っ直ぐに改善すると、開口も楽になり、特に目がはっきりしてきます。つまりベストな状態に戻るのです。そして実際の症例として、上向きでの施術が終わる頃に開口のズレの減少だけでなく、「耳鳴り・耳詰まりが減った」と確認される方もいらっしゃるのです。

全身の各部位を少しづつ調整すると、脳は無理なく正しい位置を覚えていきます。実際に上向きでの施術が終わる頃には潜在的な緊張も緩むので、頭や顔にある筋肉も緩んできます。この状態になると「横向きでないと寝れない」と言っていた人が、「上向きの方が楽だ」と言うようになるのです。つまり脳に正しい情報をインプットしたのです。座位姿勢での施術後においても、猫背であった人が「猫背は苦しい」という状態になってきます。この状態は背中の筋肉も前後左右のバランスが整い始めたことを示す兆候で、もちろん首も傾きのない正しい位置に置かれます。

このように脳に正しい情報をインプットしていくと、顎の位置も正しい位置に誘導されるようになるのです。ですからSRMでは開口調整も身体の調整をした後でないと、施術しないという理由が理解して頂けたと思います。実際に座位での施術が終わる頃には、開口での下アゴのズレが減少しているケースが多く見られるようになります。

顎関節症も日常生活の悪習慣から始まる。

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上の絵は首が左に傾く癖がある女性です。首の動きは僅かですが、顔の筋肉のバランスが崩れることが確認できると思います。もし更に首の傾きが増すとどうでしょう?首を左に思いっきり傾けて下さい。多くの方が左側の上下の歯が付きやすくなっていると思います。つまり左で噛みしめ易くなるのです。もし左下で一晩中寝ていたらどうでしょう。無意識に左側で噛みしめていると思います。その習慣が何年、何十年続いたらどうでしょう?噛む筋肉である咀嚼筋の左右のバランスが崩れ、その結果、口を開く時に負担を掛けるようになって、下アゴのズレを引き起こしかねないのです。

では首を傾ける、横になって寝る、という癖はどのようにして生まれるのでしょう?

それは決して首だけの問題ではなく、日常生活の何気ない身体の使い方から生じる、身体の歪が引き起こしているのです。下図で見られるように、首・頭に付く筋肉は身体の帆の役目をしている筋肉だからです。

背中の筋肉は帆船で例えると“帆”になるのです。

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写真は背中の浅部に位置する僧帽筋・広背筋を示しています。正しく背骨を中心として横に広がる帆として見えます。僧帽筋は後頭部・首・胸の部位から鎖骨・肩甲骨へ付きます。広背筋は胸腰の部位から腕に付きます。図で見られるように帆柱に向かって多数のロープが伸びていきますが、人体では更に多くのロープ=筋繊維が存在します。右効き・左効きの人がいるように、どうしても前後左右均等に身体を使うことは難しいのです。そして一端バランスが崩れると、崩れた状態の方が居心地が良くなるのです。そして猫背や横向きで寝る姿勢を無意識に取りたくなるのです。

身体のひずみ=顎のズレ=身体のひずみ・顎のズレ


NHK放送「ためしてガッテン」2011年2月9日放送試しにこんな実験を行いました。
2,30代の男女にプールに集まってもらい、足に浮輪をつけて、うつぶせの状態でプカプカ浮いてもらったところ・・・下アゴの位置を右にずらして噛むと体全体が右に動くという興味深い現象が起こりました。左にずらして噛んだときは、体は左側へ・・・。興味のある方は、プールなどでぜひお試しを!

左の内容は「ためしてガッテン」のホームページから転用したものです。「下アゴの位置を右にずらして噛むと身体が右に動く」という実験です。つまり顎のズレから身体のひずみが出る可能性を提言しています。顎のズレから身体のひずみが、身体のひずみから顎のズレが、・・・・・。という具合に無限のズレの連鎖が始まります。この時に顎のズレを矯正しようと、顎にばかり目が行ってしまうと、治りが遅くなってしまいます。ですから顎関節症や耳詰まり・耳鳴りなどの改善は、身体のズレを整えることが大切なのです。

仕事をしている時の姿勢を変えるのは難しいかもしれませんが、身体のひずみをマッサージで整えてもらうことは難しくありません。

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図で頭の側面に位置する筋肉が側頭筋です。そしてアゴの横に付いているのが咬筋です。この2つの筋肉は収縮力が強く、30kg以上の力で収縮します。ものを噛む時に使われる咀嚼筋=側頭筋・咬筋と比べて口を開く時に使われる外側翼突筋は大変小さな筋肉です。ですから左図の下に位置する絵に注目して頂くと、側頭筋の下に外側翼突筋が位置していることが確認出来ると思います。左図をクリックすると拡大図になります。

ですから咀嚼筋が緊張して硬直していると、開口はスムースに動かなくなるのです。更に関節腔を狭くする原因にもなってしまいます。このような状態になった時にどうすれば良いのでしょう?
パソコン業務で下向きで仕事をしていたらどうでしょう。その状態で口を開けてみて下さい。口は開けずらいと思います。しかし喉を伸ばして上を向くと、先ほどよりも口が開きやすくなると思うのです。下を向いた姿勢を長く続けると、上の歯と下の歯が付きやすくなります。つまり下アゴの拳上が起こりはじめ、咀嚼筋の収縮が強くなるのです。そして下アゴの位置などを脳が覚えてしまうと、口内器具で咀嚼筋の収縮を抑えようとしても、少しづつでないと変化させることが難しいようです。

仕事をしている時の姿勢を変えるのは難しいかもしれませんが、身体のひずみをマッサージで整えることは難しくありません。そして整ったら維持する体操は簡単ですが、改善する体操は難しいのです。下記のロゴをクリックすると詳しい顎関節症の治療法そして改善例を見ることができます。

▶参考文献

テンプレート療法・Quadrant Theoremを基本として 前原 潔著
“TMD ” Jeffrey Okeson 著 医歯薬出版株式会社
南江堂  ネッター解剖学アトラス Frank H.Netter,M.D
分光堂  解剖学アトラス
からだのソムリエ 本の泉社  斎藤匡寿著

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